今年の台風は7月の発生が少なかったため、その分9月から10月に集中する可能性を挙げられています。
10月末まで台風発生の予想もあり、早めの対策が必要です。
次の台風13号(クジラ)の発生に備えて、台風のタネとなる熱帯低気圧をチェックしておくことが大切です。
・台風13号2020(クジラ)のたまごの発生
・米軍/ヨーロッパ/気象庁の進路予想
をまとめていきます。
1.台風13号2020たまご 気象庁現在の様子
台風13号2020たまご 9月27日9時現在
南鳥島近海で発生した台風13号のたまごは、熱帯低気圧からさらに発達し、台風13号(クジラ)となりました。
しかし日本列島から離れて通過する見込みで、日本への大きな影響はなさそうです。
【台風13号(クジラ)発生】
9月27日(日)9時、南鳥島近海で台風13号(クジラ)が発生しました。海では若干のうねりが届く可能性がありますが、日本には大きな影響は無い見込みです。https://t.co/QvavP6qNXN pic.twitter.com/cYe9xCUgHh— ウェザーニュース (@wni_jp) September 27, 2020
台風13号2020たまご 9月26日16時現在
日本の南海上でいくつかの雲の固まりがありましたが、そのうちグアム北東の海上で雲がまとまりつつあります。
気象庁はこの低圧部を、16時05分に熱帯低気圧と解析しました。
台風13号のたまごの発生です。
南鳥島近海で熱帯低気圧が発生し、気象庁は24時間以内に台風まで発達するとしています。今の所、日本列島にはあまり近づかない見込みです。https://t.co/eax6LQPYnE pic.twitter.com/VRoqER8UZt
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 26, 2020
24時間以内に台風にまで発達すると見られていますが、台風13号(クジラ)となっても日本への影響はなさそうです。
2.台風11号2020たまご 米軍/JTWCの現在の様子
アメリカ・ハワイの米軍合同台風警戒センター/JTWCが発表する情報です。
本来の目的は、アメリカ政府が利用するための情報ですが、一般にも公開されていますので、気象庁発表のものと合わせて天気図を確認することができます。
台風13号2020たまご 米軍/9月26日現在
【9月26日(土)14時30分現在】
画像引用元:JTWC
画像中央下の「IMAGE TIME:26/0530」は世界標準時刻での表示です。
時差の9時間を足して、日本時間の「26日14時30分」現在の画像です。
気象庁発表と同じ位置に97Wのオレンジ色の〇が見えます。
24時間以降に台風発達の見込みがある低気圧です。
〇オレンジまるMEDIUM:要観察の低気圧。台風へ発達する見込みはあるが、24時間以降と推測。
〇赤まるHIGH:24時間以内に台風へ発達、もしくは発達している熱帯低気圧。
〇水色まるSUB TROPICAL:熱帯低気圧以上、台風未満
↑赤矢印:台風
3.ヨーロッパ中期予報センターの進路予想は?
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想情報です。
欧州の機関でもアジアの予報を行っています。
日本の気象庁・米軍のサイト予想よりも長く、10日後まで予想していることが特徴です。
また精度は世界で最も高く、スーパーコンピューターで分析して予想をしています。
ただ日数が経つほど正確さに差は出ますので、参考にしながらこまめなチェックは必要です。
ECMWFでも世界標準時(協定世界時刻)で表示されており、サイトへ飛ぶと天気図の上部に「Saturday 26 Sep, 00 UTC」などと日時の表示があります。
「UTC」というのが世界標準時の意味で、こちらでも米軍(JTWC)と同じように日本との時差の9時間を足したものが日本時間での画像となります。
ですので「Saturday 26 Sep, 00 UTC」は日本時間の「9月26日(土)9時」となります。
サイトへ飛び、画像下の日付部分で▶ボタンを押すと動画として台風や低気圧の進路予想も確認できるので分かりやすいですよ。
台風13号2020たまご ヨーロッパ/9月26日現在
【9月26日(土)9時現在】
画像引用元:ECMWF
東北から北海道の東側に、台風12号(ドルフィン)から変わった温帯低気圧が見えています。
【9月29日(火)9時予想】
日付けを3日進めると、画面の右側から台風13号(クジラ)のたまごとなった熱帯低気圧が進んで来たのが分かります。
【9月30日(水)9時予想】
翌日30日(水)の予想を見ても日本への影響はあまりないように見えますね。
4.台風13号2020たまご 気象庁が熱帯低気圧を5日先まで予想
天気予報図に熱帯低気圧があると、台風に発達するのでは、と数日先が気になりますよね。
気象庁はこれまで、予報の誤差が大きいとして1日先だけの予報に限っていました。
しかし予測技術の向上などにより、2020年9月9日より熱帯低気圧の段階から台風と同じように、進路や強さの情報を提供できるようになりました。
そしてこれまで1日先までだった予報を5日先まで延長に!
防災対策にもかなり助かりますし、とても嬉しい情報ですよね。
台風になる前の早い段階で、進路や強さの情報があれば、台風にまで発達しなくとも災害級の大雨のこともあるので、早めに対策ができます。
ぜひ活用しましょう!
5.台風13号2020たまご まとめ
台風13号(クジラ)が発生しました。
しかし日本から離れて通過すると予想されており、若干の海のうねりはあるものの、大きな影響はなさそうです。
9月26日(土)16時現在、南鳥島近海で台風13号(クジラ)のたまごとなる熱低低気圧が発生。
気象庁の予想では24時間以内に、台風へと発達する予想です。
台風へと発達しても日本への影響は小さいのでは、という見解です。
引き続き、新しい情報を追記していきます。
日本の南の海上は対流活動が活発で、海面水温も30℃と例年より2℃ほど高く、台風が大きく発達しやすい状態です。
まだ台風が発生していない今の段階からの防災対策が大切で、今後の気象情報をこまめに確認しながら台風シーズンを乗り切りましょう。
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