気象庁は9月21日(月)正午の観測で、日本の南海上で発達した熱帯低気圧が台風となり、
台風12号(ドルフィン)が発生と発表しました。
予報を見ていると秋台風の進路となり日本へ直撃、さらに秋雨前線の影響もあって、大雨にはかなり警戒するようにとの呼びかけがあります。
・台風12号2020の現在の状況
・気象庁/米軍/ヨーロッパの進路予想の比較
・日本への被害予想や影響
についてまとめていきます。
台風時には大規模な停電・断水のリスクだけでなく、大雨での河川氾濫、浸水などのリスクもありとても心配ですね。
新たな情報を更新していきますので、ぜひこちらの記事を参考に防災対策を行ってください。
1.台風12号2020(ドルフィン)現在の状況は?
台風12号2020(ドルフィン)9月24日15時現在
9月24日(木)15時現在、台風12号(ドルフィン)は温帯低気圧に変わりました。
大雨の影響が広範囲にわたる可能性もありますので、引き続き注意が必要です。
【台風12号情報】24日(木)15時に温帯低気圧に変わりました。北日本は温帯低気圧に変わった後、影響が広がるおそれがあるため、警戒をしてください。https://t.co/kGT2plbGht pic.twitter.com/89cFdqNKEW
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 24, 2020
台風12号2020(ドルフィン)9月24日9時現在
【9月24日(木)9時現在】
【台風12号情報】台風は陸地から離れた所を進んでおり、関東への影響は軽微となっています。今後も沿岸部で風の強まる心配はあるものの、大きな影響にはつながらない見込みです。https://t.co/K1KvjbJefJ pic.twitter.com/1q0kXE7toS
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 24, 2020
台風12号(ドルフィン)は、千葉県銚子市の南南東で、ほとんど停滞しています。
今後は進路を北よりになり、温帯低気圧へと変わりながら三陸沖を北上する予想です。
関東は沿岸の一部で風が強まるくらいで、大きな影響はなさそうです。
現在の位置:銚子市の南南東 約280km
強さ:
中心気圧: 990hPa
方向・速さ: ほとんど停滞
中心付近の最大風速: 23m/s
最大瞬間風速: 35m/s
台風12号(ドルフィン)が離れても油断が出来ません。
東シナ海で低気圧が発生し、現在九州などに雨を降らせています。
明日25日(金)にかけて発達しながら西日本、東日本の太平洋沿岸を進み、大雨となるおそれがあります。
台風12号の後は低気圧が通過する見込みです。明日25日(金)にかけて西日本、東日本の太平洋側は局地的に激しい雨となるおそれがあり、台風以上に警戒が必要になります。https://t.co/w6U0L6WtiF pic.twitter.com/omRjO3EI00
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 24, 2020
今夜には西日本の全域に雨雲が広がり、太平洋側では局地的に1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降る予想です。
台風12号も熱帯低気圧に変わってから、広範囲に大雨を降らす可能性もありますので、北日本でも警戒が必要です。
台風12号2020(ドルフィン)9月23日9時現在
【9月23日(水)9時現在】
【台風12号情報】台風は関東沖を少し離れて通過する可能性が高くなっています。大雨のエリアは縮小する見込みです。一方で勢力を保って接近するため、強風の影響はむしろ拡大する可能性があり、まだ油断はできません。https://t.co/Xj2gzgfZIS pic.twitter.com/vHkMbNYwKe
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 23, 2020
現在の位置:八丈島の南西約280km
強さ:
中心気圧: 975hPa
方向・速さ: 北北東へ20km/h
中心付近の最大風速: 30m/s
最大瞬間風速: 45m/s
台風12号(ドルフィン)は、当初の予想よりも早く東寄りに進路を変え、関東の沖を少し離れて通過する予想となりました。
明日24日(木)は関東の南を陸から離れた位置で通過する見込みです。
25日(金)にかけて三陸沖へと達する予想です。
台風が少し離れましたので、警報級の大雨の範囲は小さくなりそうです。
しかし秋雨前線の影響はまだあり、多いところでは雨量が200㎜前後となる予想ですので、引き続き警戒しましょう。
また大雨のリスクは減少しましたが、24日(木)以降は関東から東北にかけて風が強まります。
特に太平洋沿岸部は最大瞬間風速25m/sとなる予想ですので油断はしないようにしましょう。
台風12号2020(ドルフィン)9月22日時9現在
【9月22日(火)9時現在】
【台風12号情報】発達しながら北上を続け、明日23日(水)には暴風域を伴う見込みです。24日(木)~25日(金)にかけて関東や東海に接近・上陸する可能性が高まっています。大雨や強風に警戒が必要です。https://t.co/phF26z8bAT pic.twitter.com/ZOqmS0s2x6
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 22, 2020
2.台風12号2020(ドルフィン)気象庁の進路予想は?
【9月22日(火)9時現在】
画像引用元:気象庁HP
現在の位置:日本の南
強さ:
中心気圧: 985hPa
方向・速さ: 北へゆっくり
中心付近の最大風速: 25m/s
最大瞬間風速: 35m/s
台風12号(ドルフィン)の進路は発生当初に比べてブレが小さくなり、東日本に近づく可能性が高くなっています。
24日(木)頃からは少し北東へと進路を変え、25日(金)にかけて関東や東海などに接近する見込みです。
大雨の危険性が高い地域も関東や東海など、東日本の太平洋側になる見込みです。
風が強くなってからの避難、また夜遅くの暗くなってからの避難はとても危険ですので、できるだけ早めに防災対策、避難方法の確認をしておきましょう。
3.台風12号2020(ドルフィン)米軍合同台風警戒センターの進路予想は?
アメリカ・ハワイの米軍合同台風警戒センター/JTWCが発表する情報です。
本来の目的は、アメリカ政府機関が利用するための情報ですが、一般の人たちもアクセスすることができます。
サイトに飛んだ後は、画面右側の「TC Warning Graphic」の項目をクリックすると、最新の進路予想を見ることができます。
こちらの米軍発表の台風進路予想は、日本の進路予想に比べて長期的であり、数日先まで予想していることが特徴です。
【9月22日2時30分現在】
画像引用元:米軍合同台風警戒センター(JTWC)
画像中央下に「IMAGE TIME:21/1730Z」の表示がありますが、協定世界時刻で「21日17時30分」の意味です。
これに日本との時差の9時間を足したものが日本時間となります。
ですので上記の気象衛星写真は日本時間で9月22日(火)夜中の2時30分現在のものです。
赤い矢印↑の「DOLPHIN」と表示されている部分が台風12号の位置です。
次に進路予想図です。
画像引用元:米軍合同台風警戒センター(JTWC)
24日朝には東海の南海あたりに位置し、そして24日から25日にかけて関東付近に上陸する予想となっています。
※台風の通過時間は、Zを単位とする数字の部分です。
※日本時間は時差の9時間を足した時間になります。
※KTSは速さの単位のノット(約 0.514m/s)を表しています。
4.台風12号2020(ドルフィン)ヨーロッパ中期予報センターの進路予想は?
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想情報です。
欧州の機関でもアジアの予報を行っています。
日本の気象庁・米軍のサイト予想よりも長く、ヨーロッパ中期予報センターでは10日後まで予想していることが特徴です。
また精度は世界で最も高く、スーパーコンピューターで分析して予想をしています。
ただ日数が経つほど正確さに差は出ますので、参考にしながらこまめなチェックは必要です。
【9月22日(火)21時予想】
画像引用元:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
上記は9月22日21時の台風12号の位置を予想したものです。
画像右下、日本の南海に台風12号が見えますね。
【9月23日21時予想】
ECMWFでも世界標準時(協定世界時刻)で表示されており、サイトへ飛ぶと天気図上部に「Tuesday 22 Sep, 12 UTC」などと日時の表示があります。
「UTC」というのが世界標準時の意味で、こちらでも米軍(JTWC)と同じように日本との時差の9時間を足したものが日本時間での画像となります。
ですので「Tuesday 22 Sep, 12 UTC」は日本時間の「9月22日21時」となります。
サイトへ飛び、画像下の日付部分で▶ボタンを押すと動画として台風の進路予想も確認できるので分かりやすいですよ。
5.台風12号2020(ドルフィン)まとめ
台風12号(ドルフィン)は現在日本の南海をゆっくり北上。
24日から25日にかけて接近とありますが、もうすでに天気は下り坂に向かっています。
とにかく長期的な広範囲での大雨への警戒を呼び掛けられています。
台風単体だけでなく秋雨前線の影響もあってのWパンチというのが大きな原因です。
熱帯低気圧になったとしても大雨の危険性は変わりません。
崖や川の近くにお住いの方は、今のうちに避難経路や避難場所を確認しておきましょう。
今後も追って新しい情報を更新を更新していきます。
コメント